たとえ夫婦間であっても、勝手にスマホに浮気調査に利用できるようなアプリをインストールすることは違法行為になります。
過去には逮捕者が出ている事例もあるくらいです。もし、スマホアプリ「ケルベロス」や「Prey Anti Theft」で浮気調査をしようと考えているなら、やめておいた方がよいでしょう。こちらでは、スマホアプリがなぜ浮気調査で使うと危険なのか解説します。
スマホの紛失・盗難防止のために開発されたアプリや、子どもやお年寄りの見守りのために位置情報を確認するようなアプリがあります。
これらのアプリを浮気調査に利用して、浮気の証拠を得たとしても、法律では証拠として認められません。浮気の証拠として認められるどころか、自分が犯罪者になる可能性もあります。
平成十一年法律第百二十八号
不正アクセス行為の禁止等に関する法律
第三条 何人も、不正アクセス行為をしてはならない。
(他人の識別符号を不正に取得する行為の禁止)
また、パートナーのスマホを遠隔操作するようなアプリを入れる行為は、「不正指令電磁的記録に関する罪」にあたり、こちらも罰せられることになります。
2014年には、元交際相手に「スマホをなくした時に便利なアプリ」と勧め、インストールさせ、遠隔操作でストーキング行為を行っていた男性が「不正指令電磁的記録供用容疑」で逮捕された事例もあります。
では、なぜそういったアプリが浮気調査として利用できるのか、アプリの遠隔操作の機能が恐ろしいくらいになんでもできてしまうことについて解説します。
アンドロイド端末にケルベロスをインストールすると、他のスマホ、タブレット、PCから遠隔操作ができるようになります。
GPS機能で位置確認
現在のスマホの位置と、移動状況が地図で確認できます。スマホのGPS機能を解除していても、トラッキングできます。
カメラを遠隔操作して写真や動画を撮影できる
強制的にカメラを遠隔操作で起動させて写真や動画を撮影できます。すぐに撮影するか、スマホを操作した時に撮影するかを選択できます。
撮影時のシャッター音の有無、フラッシュ撮影の有無、インカメラ・アウトカメラの設定ができます。写真を撮影したことは、スマホを操作している人には気づかれません。
撮影した写真や動画は自分のメールアドレスに送ることも可能です。
通話記録の取得
発着信の記録を取得できます。電話帳に名前が登録されている番号であれば、電話番号だけでなく名前も表示されます。
また、ショートメールの送受信、内容も確認できます。
音声録音
スマホのマイクを使って、最大300秒の録音ができます。録音した音声はケルベロス管理画面からダウンロードします。
アプリの非表示機能
アプリのアイコンを非表示にすることができます。またアプリを勝手にアンインストールできないようになっています。
その他の機能
遠隔操作で強制的に電話をかけたり、メッセージ表示とともにアラームを鳴らすことができたりと盗難された時に便利な機能が搭載されています。
遠隔操作でまるで自分のスマホのように操作ができてしまうため、使用法によっては非常に怖いアプリです。ケルベロスはiPhoneでは利用できません。そして、管理人はこちらのアプリを使うことをおすすめしません。
こちらはAndroidでも、iPhoneでも利用できるアプリです。動画はアメリカのものですが、盗難アプリとしての役目がわかりやすく解説してあります。
利用者の口コミとして、「英語で説明が書いてあるのでわからない」「アンインストールも無効化もできない」というものがあります。これは、盗難防止アプリなので、取った相手が勝手にアンインストールできないようにしてあるのです。
GPS機能で位置確認
現在のスマホの位置と、移動状況が地図で確認できます。
カメラを遠隔操作して位置情報と写真のレポートを作成
強制的にカメラを遠隔操作で起動させて写真を撮影できます。カメラの時間をセットしておけば、その時間になると位置情報とインカメラ・アウトカメラで撮影した情報が保存されます。機種によってはシャッター音がなる場合があるそうです。
アプリの非表示機能
アプリのアイコンを非表示にすることができます。つまり、相手が気づいてもアプリを勝手にアンインストールできないようなしくみになっています。
このように、ケルベロス同様に危険なアプリであることがわかりました。そのため、管理人も使うことをおすすめしません。
ケルベロスや、Prey Anti Theft(プレイアンチセフト)は違法性が高いのでおすすめできません。
しかし、「life360」は小さいお子さんがいる家庭であれば、一家で安全対策を行うという理由で、使うことで浮気を防止できるアプリです。
「life360」は子どもの防犯対策で作られたアプリで、安全対策としてもおすすめです。とくに、地震などの災害の場合も安否確認がすぐできるのでおすすめします。
GPS機能で位置情報の共有
家族などで作ったグループのメンバーがどこにいるのか簡単にわかります。
特定のいちについたら連絡
職場や学校、駅など登録した場所についたら通知がきます。そして、その場所を出発しても連絡がきます。
子どもの安全が気になるからという理由で、こちらのアプリをパートナーのスマホに入れてもらいます。自分でアプリを入れた訳なので違法ではありません。グループのメンバーがどこにいるのか把握できるので、浮気をしたらすぐにばれてしまいます。
スマホを紛失したことがある方ならば、「また無くしたら大変だから、このアプリを入れてね・・・・」とお願いするのもよい方法です。
このアプリを入れることで、浮気相手との関係から足が遠のく可能性も高まりますね。
スマホアプリの中でも「ケルベロス」は恐ろしいくらいに、パートナーの行動を把握できることがわかりました。しかし、自分が犯罪者になる可能性もあるため、おすすめすることはできません。
もっと合理的に浮気調査をするなら、探偵に浮気調査を依頼することをおすすめします。探偵は浮気調査のプロなので、法律の範囲内で写真や動画を撮影し、しっかりと浮気の証拠をつかみます。また、裁判で使用できる浮気調査報告書の作成をしてもらえます。
なぜ、そこまで証拠にこだわらなければならないのでしょうか?
証拠がなければ、慰謝料がゼロになってしまったり、復縁トラブルに巻き込まれたり、パートナーと浮気相手とが一方的な離婚を申し出たり・・・不利になることばかりだからです。浮気をされたのに、泣き寝入りする必要はないのですから証拠をしっかりと取っておきましょう。
離婚や慰謝料請求の法的な証拠となるのは、「不貞行為の写真・動画」が必要です。確実に浮気の証拠を得られる、探偵に調査依頼をすることをおすすめします。
浮気を疑っている段階だから・・・という方や、まだ探偵に依頼するまでの勇気がない方、自分で浮気調査をしたいという方は、ボースレコーダーやレンタルGPSを使うという方法もあります。
使い方を間違わなければ違法となることはありませんが、正しい知識が必要です。利用を検討するのであれば、危険性なども理解したうえで自己責任で行いましょう。